昭和51年(1976年)の切符




〔盛岡・八幡平ミニ周遊券 〕

8月25日から8月29日 

5500円

大学の友人と一緒に秋田駒ケ岳登山と乳頭温泉に行った時の周遊券です!!


秋田駒ケ岳山頂にて


日本分県地図 「秋田県」 
昭和42年 小学館発行


乳頭温泉(黒湯)にて
        初秋の山歩きと温泉の旅

まだ東北新幹線がまだ開通していない時代で、急行「八甲田」(電車でない!)の硬いボックス席に寝ながら盛岡まで行ったのでした。

やはり青春だったのですね、殆ど寝ていないはずなのに、秋田駒ケ岳〜乳頭山下〜乳頭温泉までの縦走をして、疲れも見せず夕方乳頭温泉に降りてきたのでしょう。

今は人気な乳頭温泉、当時はまだひなびた感じを残した温泉であった。下山して温泉の建物群を見た第一印象は江戸時代にタイムスリップしたのかなと感じたのを今でも覚えています!!

その夜は田沢湖国民休暇村で温泉に入り、美酒を皆と交わしたのでした。
〔山口・秋芳洞ミニ周遊券 〕

10月13日から10月17日 

7800円

土地利用図「山口地区」の現地調査作業に行った時の周遊券です!!


秋吉台にて
         これも仕事の内!?

この写真は「土地利用図」の現地調査の作業終了後、皆で近くの秋吉台・萩・津和野を周遊した時のものです。

割とのんびりとした時代だったのですね。出張に行くとだいたいその様な役得があったものでした。

この時周遊券を最大限に利用し、さらに徳山の友人と会食・宿泊し、翌日は鈍行で広島に出たのでした。

そこで何が行われていたかと云うと、長島巨人軍が広島相手に初優勝を賭けた試合が行われていたのです。

電車内でラジオを聴きながら広島駅に到着、駅からタクシーを飛ばして球場に着いた時は、優勝が決まり長島監督が胴上げされているところでした。

なぜか入場券もないのに球場内に入れて胴上げを見た事を覚えています。(古きよき時代でした!!)


〔 その他の切符  〕

(普通・急行券切符)
切   符 切符の種類 切符の特徴 ハマちゃんの思い出
乗車券

1月3日
宮ノ下から
保土ヶ谷・新子安ゆき

箱根登山鉄道発行

550円
はっきりしないが父母が正月箱根に行った時の切符ではないかと思います?
乗車券

3月11日
長野から
東京都区内ゆき

長野駅発行

1180円
多分仕事の打合せで長野の会社に行った時の切符だと思います。

杏の花で有名な長野市安茂里にある会社で、その夜長野の馬刺しを食べさせていただいたのをよ〜く覚えています!!
自由席特急券

3月11日
長野から
400Kmまで

長野駅発行

1100円
特急”あさま”の特急券でしょう。

切符の色がやや赤みがかっていますね!
乗車券

3月28日
東唐津駅から
東京都区内ゆき

東唐津駅発行

4610円
対馬・壱岐の旅の帰り、唐津線で博多に出て前年開通したばかりの山陽新幹線で東京までひかりに乗って帰って来た時の切符です。
急行券

6月24日
札幌から
200Kmまで

小樽駅発行

400円
1/2.5万地形図「小樽地方」改測作業に行った時の帰りの切符でしょう。
乗車券

8月15日
瓜連から
東京山手線内ゆき

瓜連駅発行

670円
「久慈川」河川台帳図作成の為に現地調査に行った時の帰りの切符です。

とても暑かった事だけを覚えています。
急行券

8月15日
瓜連から
200Kmまで

瓜連駅発行

400円
水郡線・瓜連(茨城県)から急行が走っていたのは驚きです。

調べたら急行「奥久慈」がまだ上野まで直通で走っていた様です。
自由席特急券

8月29日
盛岡から
600Kmまで

盛岡駅発行

1300円
上記「盛岡・八幡平」周遊券の帰りの特急券です。なんの特急だったのでしょうか?記憶にありません。


(電算打出し切符)・横長型

切   符 切符の種類・特徴 ハマちゃんの思い出

電算打出し切符
(横長型)


乗車券
特急券

1月16日

上諏訪→新宿

1980円

日暮里駅発行
この切符は厳冬の一月に諏訪湖近くの地図作成・現地調査に行った時の帰りの切符です。

記憶に残っているのは昼食にドライブインで食べた”わかさぎ”のフライが美味しかった事だけを覚えています!!

この頃はあの歌に歌われた8時発”あずさ2号”はもうなかった時代でした。
電算打出し切符
(横長型)


特急券
B寝台券

6月6日

上野→青森

4100円
(乗り継ぎ割引)

日暮里駅発行
上記に記した1/2.5万地形図作成「小樽地方」に行く時の切符ですね。

切符の日付から6月6日〜6月25日位までのほぼ三週間の出張だった事が判ります。

余市に居た時は毎日「ニッカ余市工場」に行きウイスキーの試飲を楽しんで来たのを思い出します。
電算打出し切符
(横長型)


特急券

6月7日

函館→札幌

600円
(乗り継ぎ割引)

日暮里駅発行
この頃でもまだ北海道へは列車と青函連絡船に乗って行くのがまだまだ基本的なスタイルで、ほぼ一日かかりで行ったものでした。

連絡船で食べた”イカ刺し”が美味かった!!
なにか記憶に残っているのは美味しいものを食べた事ばかりの様な気がしますね!!


(電算打出し切符)・縦長型

切   符 切符の種類・特徴 ハマちゃんの思い出

電算打出し切符
(縦長型)


急行券
指定席券

8月21日

上野→盛岡

900円

渋谷駅発行
旧盆の時期も過ぎ車内はかなり空いていて一人づつボックス席を占領した寝て事を覚えています。

前にも書いたのですが、この列車名「八甲田」もすばらしいですね!!いかにも”北紀行”と云う雰囲気が漂った来ますよ。

上野駅のホームの上には数多くの列車名・発車時刻・号車数字などが書かれた板がぶら下っていて、これからいよいよ旅に出かけるんだなと云う気分になったものでした。

行き先毎に地方色豊かな列車名がずらりと並んでいて、もうそれを見ているだけで楽しくなったものでした。

今は列車名に地方色は殆どなくなり、”のぞみ・はやて”などの様なもう記号としか思えないものや、”サンダーバード”の様な何処の国の列車かと疑うような列車名まで登場、なんともやりきれない気持ちです!!


(思い出の食堂車)



              列車食堂領収書

日付が書かれていないので、はっきりしませんが裏側に51.7と税事務所の印刷されているので、たぶん上記秋田駒ケ岳に行った帰りの特急列車に連結されていた食堂車で飲食した時のものではないかと思われます。

盛岡駅からの自由席特急は多分「やまびこ」号だと思われます。
【やまびこ号の列車車両編成表】  ※HP「中野文庫」を参照しました

東北新幹線が開通する前ですから485系電車特急です。まだこの当時、長距離の特急には食堂車が連結されていました。中には急行列車にも連結されたものもあったのではなかったかと思います。

多分ハンバーグ定食にビールを一本といったところではなかったかと思いますが、食堂車の車窓から移り行く景色を眺めながら飲むビールの味は格別でありました!!

この様なちょっとリッチな気分に浸る事が出来る食堂車がなくなってしまった事は、日本人にとって大変不幸な事だと思います。人生の”ゆとり”が段々なくなってしまったのでしょうか?もっと多様でゆとりの旅が出来る様な列車(食堂車付き)ができてくることを願っています。


(国境の島への旅)



羽田空港→福岡空港

右の全日空の搭乗券に比べて電算化が進んでいたのでしょう。いかにもナショナル・フラックと言われていた航空会社の切符なのでしょう?!
                    
  福岡空港→対馬空港
     (搭乗整理券)

山間地のみで平地部が殆どない対馬に、山を削り・谷を埋めて山頂部に新対馬空港が完成したばかりの頃でした。

しかし機種はまだYS-11で、約30分のあっと云う間のフライトだったのでした。

この頃の全日空の搭乗券は空港毎にその土地にちなんだ絵が描かれたとてもカラフルな、郷土色豊かな物だったのですね。

今のデジタルで均一的な味気ない搭乗券より、旅の風情があって楽しかったですね!!


航空自衛隊のボンネットバス(上対馬町)
           国境警備の最前線!!

韓国まで50Km・対馬北端の上対馬町鰐浦で見かけた航空自衛隊のレーダー基地に隊員輸送用のバスが停まっていた。

実に国境の町に来たんだと肌で感じる事ができました。地元の人の話を聞くと、朝鮮戦争の時は戦火の音・光を感じることが出来たそうです。

このあたりの人は福岡に行くより、釜山に行った方が近いので戦前はよく釜山に行ったそうです。

それだけ大陸との接点が多いと云う事は、常時危険と隣り合わせの生活を余儀無くされていたのでしょう。



壱岐島
            対照的的な壱岐島

対馬と壱岐は隣同士の島だすが、地形的には非常に対照的な島でした。

対馬は全島山地で平坦地は殆どないのですか、壱岐は台地状の最高地点でも213mで(ちなみに対馬は648mです)、左写真の様な穏やかな景色が特徴的な島でした。

風土・人情的にみても国境の島である”対馬”に対してとても緊張感からは程遠い、実におおらかで平和的な雰囲気をかもし出しているちょっと住んでみたい島でした。

朝鮮半島から九州(日本)に渡った先人達が、対馬・壱岐と島伝いに荒海を超えて渡って来たであろう事を、肌で感じる事の出来た旅でした。

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